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当院の公式LINEへの登録をお願いします

https://lin.ee/KZIE0ZB今後、飼い主様へのおハガキによる混合ワクチンやフィラリアなどの病院からのお知らせを、LINEでのメッセージに切り替えていくことになりました。そのため、病院からのお葉書に記載されているQRコードから友だち追加、飼い主様情報の入力、送信をお願いします。

フィラリア・マダニ予防について

ワンちゃん、ネコちゃんのフィラリア予防薬も処方しております。

同時にノミ・マダニの予防ができるオールインワンタイプも大変人気です。

ワンちゃんには錠剤タイプとおやつタイプがお選び頂けます。

ネコちゃんには背中につける液体タイプがございますので、飲み薬が苦手な子にも安心です。

フィラリアの予防期間は5月頃〜10月頃。ノミ・マダニは春〜秋に活発になります。まずはご相談ください。

今シーズンもすでにたくさんの方が予防薬を取りにきてくださり、入荷に時間がかかるお薬も出てきております。在庫がない場合もございますので、"前もってお電話"頂けますとお待たせすることが少なくなるかと思います。

狂犬病予防注射について

当院では、狂犬病の予防接種を4月から順次行っております。札幌市から届いた封筒をご持参の上、お越しください。前もって問診部分の記入もお願いいたします。注射後のアレルギーに備えて、平日の午前中に接種することをお勧めしております。

狂犬病注射や初回登録手数料のお支払いは現金での対応になりますので、ご用意お願いいたします。

料金や接種についてご不明な点や心配な点がございましたら、お気軽にスタッフにお伝えください。

問診票をリニューアルしました

この度、問診票をリニューアルしました。今後は順次新しい問診票に変更となります。

 

左が今までの問診票で、右が新しい問診票になります。以前の問診票よりも用紙サイズを大きくし、文字サイズも大きくしました。それに伴い、選択式から記入式へと変わっています。今までの問診票に慣れた方にはご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ご協力よろしくお願いします。

 

犬猫の咳について

咳は異物などの有害物質を排出するための体の防御反射のため、健康な犬猫でも認められる場合があります。ご飯をがっついて食べた時などに出る咳や、散歩中にリードをグッと引っ張った時に出る咳は問題ない咳の代表例です。しかし、その後も続く過剰な咳や、何もないタイミングで出る咳は病気のサインである可能性が高いです。

咳は主に気管の異常で発生します。その代表的な疾患として犬では気管虚脱や心臓病が、猫では喘息が挙げられます。

 

※咳が続くと一時的に脳に送られる血液が減少し、咳き込んだ直後に失神を起こす場合もあります※

 

 

✔️咳の症状は?

咳には『コホッコホッというような高めの音が出る咳』と『ゼーゼーというような低めの音が出る咳』の2パターンあり、どちらの咳かで病変部位の推測が可能です。前者の咳は人がむせた時にする咳に、後者はイビキの音に似た咳のイメージです。

 

✔️診断は?

主にレントゲン検査で異常がないかどうかを確認します。必要に応じて血液検査を実施する場合もあります。ただし、咳の原因によってはこれらの検査では異常が認められず、透視検査や気管支鏡といった特殊な検査が必要になる場合もあります。

 

✔️治療は?

咳の原因となっている基礎疾患の治療を行います。それでも咳の症状が上手くコントロール出来ない場合は咳止めの薬を併用します。大きく2パターンの治療方法があります。咳の原因や症状の重症度に応じた治療を行います。

 

-薬に頼らない治療(気管に掛かる負担を最小限にする治療)

加湿、ダイエット、生活環境の改善、首輪を控えて胴輪を使用するなど

-薬に頼る治療

吸入(ネブライザー)、去痰剤、気管支拡張剤、鎮咳剤など

 

咳と間違われやすい症状として嘔吐があります。特に猫ちゃんの咳は嘔吐との区別が難しい場合もあるため注意が必要です。病院で症状が再現出来れば良いのですが、再現出来ない場合もあります。そのため、ご自宅で症状が認められた場合、その症状の動画があると診断に必要な大きな情報となります。

犬の乳腺腫瘍について

犬の乳腺腫瘍は約50~80%が良性と言われています。特に10歳前後での発生が多いですが、より高齢で発生した乳腺腫瘍は悪性である可能性が高くなります。犬の乳腺腫瘍は腫瘍性疾患の中では比較的遭遇することの多い疾患です。

 

ちなみに......犬の乳腺は左右に5つずつあります

 

犬の乳腺腫瘍の発生と性ホルモンは関係があると言われており、2回目の発情までに避妊手術をすることで乳腺腫瘍の発生率を大きく下げることが可能です。特に良性の乳腺腫瘍の場合は、性ホルモンの影響により増大傾向になると考えられています。

発生率を下げることができるのは良性の乳腺腫瘍だけで、悪性の乳腺腫瘍の発生率は下げることが出来ません

 

 

✔️症状は?

基本的には無症状で、飼い主さんが偶発的におっぱいに腫瘍(しこり)を発見する場合がほとんどです。しこりを触って嫌がったり、痛がったりする場合は腫瘍ではなく感染や炎症による乳腺炎の場合が多いです。しかし、悪性の乳腺腫瘍の中でも炎症を起こす炎症性乳癌という病気があります。これを発症すると、しこりは赤く腫れ、痛がったり、元気・食欲の低下が認められるようになります。

 

✔️診断は?

確定診断には手術が必要になる場合が多いですが、細胞診(針を刺す検査)でも診断がつく場合もあります。しかし、腫瘍の一部のみの検査を行う細胞診では診断の正確性を欠くため、きちんとした診断や良性・悪性の判断には手術で腫瘍全体を切除し、検査する必要があります。

 

✔️治療は?

経過観察も可能ですが、基本的には手術が必要になります。手術の方法は年齢や腫瘍の状態に応じて決める必要があります。また、まだ避妊手術をしていない場合は、同時に避妊手術を行う方が理想的です。手術の方法は猫の乳腺腫瘍についてを参照ください。

炎症性乳癌を発症した場合は有効な治療法はなく、痛み止めや食欲増進剤などの対症療法を行いますが、進行が非常に、亡くなってしまう場合がほとんどです。

 

 

◾️経過観察のリスク◾️

犬の乳腺腫瘍は確率的には良性が多いですが、良性の乳腺腫瘍が悪性に変化する場合があります。そのため、"小さい腫瘍だからちょっと様子みよう"では適切な治療介入のタイミングを逃す危険性あります。しこりが小さければ手術の傷口も小さく済む(局所切除)ため、症例の年齢や腫瘍のサイズ、個数、増大スピードなどの要因を考慮して治療戦略を考える必要があります。

 

 

高齢での麻酔はより危険が伴うため、乳腺腫瘍の発生率を下げることが大事です。そのためにも、適切なタイミングで避妊手術を行うようにしましょう。

犬猫の多飲多尿について

多飲多尿とは読んで字の如く、『水をよく飲むこと』『オシッコをよくすること』をいいます。“トイレに行く回数が増えた=オシッコの量が増えた”とはならないため、オシッコの量を正確に測定するのは困難です。そのため、今回は多飲についてお話しします。

 

 

✔️水をよく飲むの定義は?

なら1日で体重1kgにつき100ml以上

なら1日で体重1kgにつき50ml以上

の水を飲むと『水をよく飲む』になります。つまり体重5kgの犬であれば1日500ml以上水を飲むと多飲ということになります。

※猫はウェットフードでも水分を取れるため飲水量の測定が困難な場合もあります※

 

✔️水を沢山飲むことの何がいけないの?

多飲多尿病気のサインです。主に副腎皮質機能亢進症糖尿病高カルシウム血症子宮蓄膿症腎臓病甲状腺機能亢進症など体のホルモンバランスやミネラルバランスが乱れる疾患で発生することが多い症状です。いずれの場合も病気の初期症状として認められる場合が多く、これらの病気が進行するにつれ、最悪の場合、命に関わる状態になる病気もあります。

 

✔️診断と治療は?

血液検査と尿検査を基準に、必要に応じてX線検査や超音波検査、ホルモン濃度の測定をおこない、診断します。その結果から多飲多尿の原因を追求し、原因疾患の治療を行います。

※病気の種類によっては1回の検査だけでは診断が付けれない場合もあり、繰り返しの検査が必要になる場合もあります。

 

 

※水を沢山飲むというのは病気のサインとして見落とされやすい症状です。以前より水をよく飲む気がするけど、ご自宅で飲水量を上手く測れないという場合は、早めにご相談ください※