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身近な病気・・・”外耳炎”

身近な病気・・・"外耳炎" 

中耳炎イメージ01

外耳炎とは外耳道(鼓膜へ続く音の通り道)が炎症を起こすことによって生じる耳の病気です。

 原因

細菌感染・耳疥癬(耳ダニ)・真菌(マラセチア)
などによって反応が考えられます。

悪化すると・・・

中耳炎に発展する恐れがあるので早期治療で耳の中を清潔に保たなければなりません!

 耳の仕組み

耳の仕組みイメージヒトは真っ直ぐに通った耳道ですが
犬猫はくの字に曲がった耳道になっています。
そのため通気性が悪くなりやすくムレやすいのです。
特に耳の垂れた犬種や耳の中にたくさん毛が生えている犬種では密閉されたような状態になるので外耳炎になりやすいのです。なので・・・細菌たちの繁殖に適した環境となってしまいます。

 症状

症状イラストまとめ

日常ケアとしてお耳のお掃除が必要となってきます!

毎日の歯みがきで真っ白な歯を保ちましょう

 口の周りを手や指で触って慣れさせる

歯磨きイメージ01合間に褒めてあげたり、ご褒美を上げたり出来るだけ楽しく行う。嫌がり始めたら中止し、時間をおいて再度チャレンジ。最初は、短時間で徐々に時間を長くする。
※嫌なイメージが残らないように

 歯ブラシを使う

歯磨きイメージ02指サック状のものや子供用の歯ブラシを用いる事も可能。犬歯から始め奥歯までブラシを円を描くように動かす。

歯磨きイメージ03前歯を残して上下左右4ヶ所磨く。

 歯磨き粉を使う

歯磨きイメージ04歯磨き粉の役割は、歯をキレイにするより、味や臭いによって歯磨きを楽にする。
指につけた歯磨き粉(犬猫用)を犬歯(とがっている歯)なら奥歯や歯ぐきなど口全体に塗ってみる。
我慢出来たら褒めてあげること

 前歯を磨く

歯磨きイメージ05

犬の場合

呼吸を妨げないように、人差し指と中指で鼻を挟み持つ。

猫の場合(短頭犬種を含む)

頭部を包み込み親指と人差し指で口角を持ち上げる。

歯磨きの動画はこちらをクリックしてくださいね。

↓↓↓↓↓

https://www.instagram.com/p/Ckp0KXHBQ_k/?hl=ja

不妊・去勢手術のメリット・デメリット

犬・猫の飼い主さんの中には、健康な動物にメスを入れるのは抵抗があるという考えから手術を拒む方もいらっしゃると思います。しかし、それ以上の利点が得られることをここで紹介します。

性ホルモンに関連した発症予防

子宮蓄膿症

子宮の細菌感染による膿様物が貯まり、その細菌が産生する毒素によって死に至ることもある。
(卵巣から分泌されるプロジェステロンというホルモンが長期にわたって子宮に細菌感染を起こしやすい状況を作り出してると言われている)

乳腺腫瘍

発症率グラフ
犬:::平均発症年齢10~11才。発症率は全腫瘍の30%。その約50%が悪性。
猫:::発症率は全腫瘍の17%。その80~90が悪性。

性成熟前に行うことで発症率が低下

性ホルモンに関連した発症予防

前立腺肥大症

年齢に伴い大きくなり肥大が進むと血尿、排便障がいなど引き起こす
(精巣から分泌されるアンドロジェンというホルモンが関与)

また!雄の精巣は生まれた時お腹の中にあり生後30日、ネコでは生後21日かけて精巣降下しますが、これが降下せずに腹腔内にとどまってしまう・・・潜在精巣もある。潜在精巣の中には、陰嚢内の精巣に比べ10倍以上の確率で精巣腫瘍を発症しやすいと言われている。

会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫

雄の性ホルモンが関与。手術することによって抑制することが出来る。

問題行動の抑制

・発情微候を防ぐことが出来る(出血・鳴き声など)
・スプレー行動・攻撃性・マウンティングなどを抑制できる

麻酔のリスク

不妊・去勢手術は、全身麻酔を必要とします。
手術方法は骨折、腫瘍摘出などと比較すると簡単な手技ですが、麻酔リスクは同様で危険性は0%であるとは言えません。
フレンチブルドッグ、ボストンテリア、パグ、シーズーなどの短頭犬は麻酔後、気道が閉塞してしまう危険性もあります。

肥満のリスク

不妊・去勢後、肥満になる子が多くみられますが、これは術後の基礎代謝率の減少によるカロリー要求量が減ります。一度、肥満になると体重を減らすのは飼い主さんも犬猫たちも大変です。まめに体重測定しご飯を調整してあげてくださいネ。
(フードメーカーでは、今までの3割減を目安にしてくださいと言っています)

その他のリスク

尿失禁(特に大型犬)、縫合糸のアレルギー反応、術後の発情回帰、特定疾患の発生増加なども考えられます。

犬・猫の食べてはいけない食べ物

ヒトが口にしても何の害のない食べ物が、犬猫にとっては死に至る程、重篤な中毒を引き起こす事があります。
どんな食べ物が危険なのか代表的なものを紹介しましょう。

■ネギ類

image001これは知っている方も多いと思います。
赤血球を破壊し、貧血を引き起こす可能性があります。
下痢や嘔吐・黄疸・血尿のように赤い尿(赤色素尿)などの症状が現れます。致死量は個体によってかなり大差があります、加工したのもや、成分の溶けだした汁にも毒性があるので与えてはいけません。

■チョコレート

image002脂肪が多くて甘い匂いなので、犬猫は大好きな味だと思います。
しかし、テオブロシンという成分が、心臓血管、中枢神経を興奮させる作用があります。嘔吐・下痢・興奮・震え・昏睡・痙攣などの症状が現れます。
珈琲や紅茶に含まれるカフェインも同様の作用があり、大量に摂取すると危険です。

■生卵の卵白

image003卵白にはビタミンB群と結合し、吸収を阻害する成分が含まれます。
加熱すると、この成分は破壊されます。生でも卵黄と一緒に摂取することで問題なくなります。

■甲殻類・貝類

image004特に生のままだとビタミンB1を破壊し、急激な欠乏症を引き起こす可能性があります。
下痢・嘔吐・脱水・食欲不振・皮膚疾患などの症状があります。

■牛乳・乳製品

image005与えたことがある方が多いと思いますが、犬猫はヒトのように乳糖を分解する酵素を持っていません。ヨーグルトやチーズも同様で下痢の原因になります。

■キシリトール入りガム(犬)

image006キシリトールを大量に摂取すると低血糖を引き起こし、危険な状態になる可能性がまります。
※1箱で約6.5g(致死量)10kg当たり1g