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猫の伝染性腹膜炎(FIP)について

猫の伝染性腹膜炎(FIP)はコロナウイルス(※新型コロナウイルスCOVID-19とは別です)によって発症する病気で、特に2歳以下の若い猫に多い病気です。また、純血種は混血種よりも発症率が高いとされています。

 

✔︎症状は?

症状は元気食欲の低下、発熱、下痢、心不全、呼吸困難、腹水、胸水、ふらつきや発作などの神経症状など非常に多岐にわたります。特に初期はFIPに特徴的な症状を示さず、元気食欲の低下や発熱など様々な病気で認められる症状のみを示します。病気の進行スピードははやく、早ければ発症から9日間で死亡してしまう場合もあります。

 

 

【写真はFeline Infectious Peritonitis Diagnosis Guidelines,JFMS,2022より引用】

 

 

✔︎診断は

血液検査、画像検査(レントゲン検査と超音波検査)、異常な貯留液(胸水や腹水)があれば貯留液の検査などから判断します。これらの検査からFIPが疑われた場合は、異常な貯留液中、もしくは組織の一部を採取し、そこに病気の遺伝子がないかどうか検査することで診断します。しかし、組織の一部を採取するには全身麻酔が必要になり、FIPの症例に全身麻酔をかけることは危険度の高い行為になります。そのため、異常な貯留液中に病気の遺伝子がないかどうか検査する場合がほとんどです。

 

※遺伝子検査で陽性の場合はFIPと確定出来ますが、陰性の場合は必ずしもFIPを否定できるわけではありません。

 

 

✔︎治療は?

今までは治療法のない不治の病でしたが、近年、モヌルピラビルという治療薬が登場し、不治の病ではなくなりつつあります。この薬は人体薬ですが、猫ちゃんに使用しても安全性が高く、治療効果も高い薬です。

 

 

当院でもFIPの治療薬を導入しました!これで今まで治療出来なかった病気が当院でも治療可能になりました!今までは大学病院に行ってもらっていたため、治療開始までにさらに時間がかかってしまっていましたが、これからは当院で迅速な対応が可能になりました!!

 

 

 

■本当にFIPかどうか

この病気の診断治療を進めていくにあたり、最もネックになるのが『本当にFIPかどうか』です。遺伝子検査を行えばわかりますが、結果が出るまで時間がかかってしまいます。先にも述べた通りFIPは極めて進行スピードの早い病気です。そのため、遺伝子検査結果を待っていると手遅れになってしまう場合があるため、様々な検査を行い、1つでも多くのFIPを疑う証拠を集め、遺伝子検査結果を待つ前に治療を始める必要があります。

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