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オシッコの取り方

オシッコの取り方について 〜病院からのお願い〜(犬猫共通)

■極力不純物が入らないように

不純物の影響で検査結果が変わってくることもあります。なるべく綺麗にホコリなど入らないように気をつけましょう

■オシッコの量

容器のの場合は、約半分(5cc)から上の線(10cc)まであると十分検査できます。また、紙コップの場合は、1/4~1/2の量で検査が出来ます。

■なるべく早く病院へ

オシッコの成分は、時間が経つにつれて状態が変化するので採尿後は、できるだけ早く動物病院へ

■袋に名前と採尿した時間を記入して

採尿したものを袋に入れて、袋か紙に名前と採尿した日時を記入して持参して下さい

犬 編

お玉で採る

ペットシートを裏返して採る

猫 編

システムトイレでの採り方

①砂を全部だし、上段、下段両方のトレーをよく洗い乾かす

②砂を新しい物に取り替える(量は少な目)
砂は通過しても尿の成分が変わらないものを選ぶ(例:花王のニャンとも清潔トレイなど)

③いつも通りなので猫にも負担がかからず、失敗も少なくて簡単

④トレーに溜まった1回分の尿をスポイトで集め密閉容器に入れる

固まる砂での採り方

①砂を全部だす

②よく洗い乾かす

③新しい砂を少なめに入れる

④固まらずに残った尿をスポイトで集め密閉容器に入れる

その他の採り方

お玉で採る方法①

紙コップでお玉を手作りか、100円ショップで購入

お玉で採る方法②

お玉で採る

ラップやポリ袋で採る方法

ラップやポリ袋を猫砂に乗せる

ペットシートで採る方法

ペットシートを裏返しておく

冬 猫の尿石症に注意!

厳寒期の道内で気をつけたいペットの病気に、猫の尿路結石症(尿石症)がある。とりわけ、オスの場合、対応が遅れると生命を落とす危険があるという。尿路疾患に詳しい札幌市東区の北光犬猫病院の立花徹院長に対処法や予防法を聞いた。

尿路結石症とは

尿中に排出されるミネラル成分が増えて、それが沈殿し、腎臓から尿管、膀胱、尿道のどこかに結晶や結石ができてしまう病気です。結晶や結石ができたとしても必ずしも症状を出すとは限りません。しかし、やがては尿路閉塞を起こす原因となっていくのです。

尿が詰まると

新聞記事何度もトイレに行ったり、排尿姿勢をしても尿がポタポタと出づらい状態になります。完全に閉塞すると急性尿毒症となりかなり危険です。通常、処置をしなければ24時間で重篤、48時間で危篤状態となります。完全閉塞の場合、一刻も早く閉塞を解除して、結晶や結石を取り除くことが重要です。処置が遅れるほど、たとえ閉塞が解除されても腎不全に移行することが多々見られます。

なぜ、メスよりオスが危険なのですか。また、犬は発症しないのですか。

一般的にメスの尿道は太くて短く、直線的ですが、オスの尿道は細くて長くカーブしています。また、陰茎もありさらに先端が細くなっており、オスの場合、結石や結晶ができると詰まりやすくなるのです。犬にも尿石症はありますが尿道の太さなどで一般的に猫のように深刻な状況にはなりにくいのです。

予防法は

新聞記事悪化する前に一度、尿検査をしましょう。尿結石や結晶のできる原因は、食事内容、飲水量の不足、運動不足、肥満などがあげられます。尿検査で早期に異常を発見できれば、食事療法や薬で治療することが出来ます。閉塞を未然に防ぐこともできるかもしれません。また、結石の種類にもよりますが、食事療法で溶解することが可能な場合もあります。

食事療法とは

ミネラル成分などを制限したいろいろな尿石症に適した療法食があり、尿検査をしたうえで選択することをお勧めします。

どうして冬に注意が必要なのですか。

水を飲む量が減ることと、運動不足になるからです。猫は水の少ない環境でも尿を濃縮することで適応してきました。尿の濃度が高くなるとミネラル成分が沈殿しやすくなるので、水をたくさん飲ませ、運動することにより、心拍数を上げて血流をよくして尿量を増やすことが大切です。

歯石症

一般的に鼻水、クシャミは鼻腔の病変、よだれは口腔内の病変と別々のものと思いがちですが、実は口腔内の炎症から鼻腔へと炎症が進み鼻水、クシャミがでることが犬猫の場合にしばしば認められます。獣医学の進歩、ペットフードの改善、飼い主さんの知識向上により、ペットの高齢化が進んできている中、健康上、特に大きな問題になっているのが歯牙疾患です。

人医の方でも「歯が命」といわれているほどです。さて、動物の場合は、実際に歯石がどの程度付着しているかということが最も重要な要素です。歯石付着により口腔内の衛生は極めて悪化し、口臭、よだれがひどくなってきます。そのペットに人が口や鼻を舐められることにより、感染がおこることさえありますので注意しなくてはなりません。

pet_ha_byouki_dog歯石をなるべく付着させないことが何より大切なことですが、人間と同じようにご自分の犬猫の歯を磨ける人は非常に少ないと思います。そのため、人より歯石がはるかに付着しやすい状況があります。
歯石は徐々に付着し、高齢になるにしたがって悪化してきます。また、人の歯石除去は無麻酔でできますが、動物の場合には全身麻酔が必要となります。歯磨きの問題、麻酔の問題、この2つの点が動物において口腔内の病気予防に大きなハードルになっています。歯石は口腔内の細菌増殖の温床になり、歯周病が始まります。歯周病が進むと歯槽骨が後退し、歯槽膿漏となります。さらに悪化が進むとあごの骨も解けていくことになり下顎骨においては骨折が生じることもあります。また、上顎骨においては頬の部分(眼の下)にまで口腔内の細菌が浸潤し膿が溜まり自潰すること(歯根膜膿瘍)もあります。

炎症が鼻腔内にまで広がるとくしゃみや鼻汁、鼻出血などの鼻炎症状が始まります。さらに歯肉が後退し、骨が解けていくと上顎犬歯が抜け落ちて口と鼻が瘻管でつながってしまい(口鼻瘻)、水やフードを食べたとき、口から鼻に食べものがぬけ鼻腔からでてくることもあります。また、タイミングが悪ければフードが鼻腔から逆に気管に入り肺炎を引き起こすこともありますので注意が必要です。
さらに、歯周病を放置すると心臓弁膜症や腎臓病など全身のさまざまな病気の原因にもなります。まずは悪化させないように毎日のケアから始めることが大切であると考えます。付着した歯石は全身麻酔が可能な限り定期的に除去することが大切ですが、年齢や病気などの問題もあり、除去できなくなってしまう場合もあります。

最近は歯石や歯周病予防に様々な医薬品や予防グッズも増え、その時の状況でいろいろと対処ができるようになってきています。口臭が気になったら、早めに受診してみてはいかがでしょう。

散歩が難しい時は

ひとり暮らしはとかく寂しいものですが、ペットがいると、休日や仕事から疲れて帰ってきた時にとても癒されて心が温まりますね。

でも、ペットを飼っていると、飼い主さんの都合で散歩が難しい局面に遭遇することがあります。ひとり暮らしの時はなおさらその機会が多いと思います。また、天候の状況では外出そのものができなくなる事もあり得ます。基本的には散歩をしなくても健康上、問題ないのですが、散歩あるいは外での排泄の習慣をつけている場合、どうしても外出しなくてはいけません。

膀胱炎や胃腸障害で下痢になったケースでは頻繁に排泄しなければいけなくなるため、雨が降ろうが風が吹こうが、吹雪だろうが夜中だろうがペットを外に出さなくてはいけません。飼い主さんにとってもとても労力のかかるお世話になることでしょう。できれば、日ごろから室内で排泄をさせる習慣をつけたほうが良いですね。

また、最近ではお散歩のマナーとして公共の道路は排泄をさせる場所ではなく、外に出る前に家の中で排泄を済ませてからお出かけするという意識が定着してきているようです。散歩はペットの排便・排尿が目的ではなく、運動をすることにより、ストレスが発散されます。さらに脳内のセロトニンや他のホルモン物質が活性化し、情緒の安定にもつながることになります。

散歩が難しい時は

超小型犬や小型犬あるいは猫ちゃんたちは室内でも充分な運動量になるので排便・排尿ができれば散歩に出る必要はありません。散歩は人間同様ペットの気分転換にもなります。

どうしても散歩に行けない時は室内でボール遊びやロープなどでひっぱりっこして飼い主さんと一緒に遊びながら運動をさせてください。また、フローリングやすべりやすいところでは滑って怪我などしないように充分注意をしてください。

たくさん水を飲むと要注意?

身体の全体重の2/3が水分であるということは皆さんもすでにおわかりの事と思います。例えば体重6kgのうち4kg分が水分であるということになります。体にとっていかに水分が重要であるかが再認識できますね。

しかし、だからと言って過度の飲水は病気のサインかもしれないので注意をしなくてはなりません。1日の水の必要量は約50ml/kgです。つまり3kgの動物で150ml、10kgで500mlの水を通常必要とします。50ml/kgはあくまでも目安でありますが、毎日の飲水量は尿の量や喉の渇き、ホルモンや血液の状態で変わります。

また、生活環境や運動量・食べ物・性格などによっても違ってきます。普段より水の容器が空っぽになることが多くなったり、トイレシーツを交換する回数が多くなったら要注意です。体からの水分の喪失は尿や便、呼吸、下痢や嘔吐などから起こります。

では、実際に水を飲みすぎるようになった場合、どんな病気の可能性があるか代表的なものをご紹介しましょう。

まずは糖尿病です。肥満していた子が元気も食欲もあるけど、頻繁に水を飲むようになり、痩せてきたら糖尿病を疑いましょう。猫は痩せさせると糖尿病が治ることがありますが、犬は一度発病してしまうと一生涯インスリン注射が必要になります。発病因子の一つは肥満です。適正な体重を維持するために食事管理をしっかりすることが大切です。

たくさん水を飲む犬

次に腎臓病です。年を取ると多くなる病気ですが、特に老猫に非常に多く発生します。多飲多尿から始まり削痩、食欲不振、嘔吐などの症状が認められ最終的には腎不全になります。完治する病気ではないので早期発見早期治療(食事療法・お薬)で進行を遅くすることが大事になります。

そのほかにも避妊手術をしていない雌には子宮蓄膿症、老犬では副腎皮質機能亢進症(クッシング病)においてもたくさん水を飲むようになります。様子がおかしいなと思ったら動物病院へ早めの受診をお勧めします。

ぐるぐる回っていると要注意?

近年、獣医療の進化とともにペットの高齢化が進んできています。それに伴い犬において認知症は増加傾向にあります。では、実際どのような症状が出たら認知症と疑ったら良いのでしょうか。

無駄吠えが増えたり、また部屋の中をあてもなく歩き回り、壁に頭を押し当て立ち尽くしてみたり、同じ方向にグルグルと旋回運動を続け、障害物にぶつかっても、後ずさりができず、ひたすら前に歩きたがり、無理やり家具や壁の間に入り込み、そこから抜け出せなくなり吠え続けることもよくある症状です。さらには、性格が温和な子だったのが狂暴になってきたり、トイレを失敗するようになる等、様々な症状が現れてきます。

ひどくなれば昼夜かまわず吠え続け、昼夜の逆転現象が起きることがあります。この昼夜の逆転が始まると、飼い主さんの睡眠不足や精神的な苦痛が重くのしかかり、介護の負担が増加するだけではなく、吠え声で近隣の迷惑になり、深刻な問題に発展しかねません。

これに対応するには安定剤や鎮静剤、睡眠薬などを使うことになります。これにより一時的にでも症状が安定しますが、症状がさらに進めば起立困難になったり、ちょっとしたきっかけで吠え続けるようになり、状況に応じてさらに薬用量を増していくことになります。

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また、小型犬は介護が比較的楽にできますが、大型犬になると、まるで人間と同じような介護状態になることも時折見受けられます。認知症は早期発見早期治療が重要です。

100%予防というわけにはいきませんが、毎日の食事を注意することにより介護のリスクを減らすことができます。特に積極的に摂取したい栄養素を少し例にあげましょう。マグロやサバなどの青味魚などに多く含まれている脂肪酸DHA・FPAや緑黄色野菜に多く含まれるビタミンE・C、lカロチン、フラボノイドが認知症には効果的と言われています。

かわいい愛犬には、少しでも長生きしてもらいたいものですね。認知症予防のために
今からできる食事療法やサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

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